石灰岩、蛇紋岩植物
地球上には、石灰岩、蛇紋岩が剥き出しになっている所がある。
不毛の地のところもあるが、僅かな植物が自生している場所もある。
このエリアに自生している種は限られていることから、
「石灰岩植物」「蛇紋岩植物」を呼ばれている。
この岩盤の特異な成分によって植物の進出が困難を極めることから、
この地が豊かな森林になるには、悠久の時間が必要になる。
その過程にある地に限られた植物がパイロットとなって進出している
「石灰岩植物」を・・・石灰を好む植物と理解、観察されることがある。
「蛇紋岩植物」を・・・蛇紋岩を好む植物と理解、観察されることがある。
本当にそうだろうか??
このエリアに自生する植物は、本当にこの貧しいヤセ地を好きなのか?
違うのではないか。
本当は、石灰、蛇紋岩を好きではないのではないか?
豊かな地から追われた負け組みの植物なのではないか?
又は、豊かな地でも、貧しい地でも生きられるシタタカナ植物なのではないか?
このエリアの植物が生えている所を見れば、一つの共通点が見られる。
必ず僅かな植物死骸、枯れ落ち葉が堆積しているということである。
くぼ地、岩の裂け目、吹き溜まり・・・。
つまり、これらの植物死骸、枯れ落ち葉を求めて、材木腐朽菌も生息場所広げている。
そこには、材木腐朽菌が分解した僅かな養分、糖が存在するという共通点である。
こうの貧しい養分では、多くの植物が生きられない。
これに耐えられる植物のみ生息出きるということである。
伊達や酔狂で、好き好んで生きていると理解するのは、見解の相違であろう。
泣く泣く居着いているのを、好きで居着いていると勝手に人間が分類しているのではないか。
この視点が、SUGOI-neによる炭素循環栽培法である。
ラン科植物でも、石灰岩エリアに自生する種は多い。
地中海地方、中国、オーストラリアなどに自生するランの中に見られる。
蛇紋岩にはアツモリソウ。
こういうランに、コンポストに石灰岩、蛇紋岩をミックスすると、本当に喜ぶのか?
別な見方をすれば、このような特異な成分を持った地にも生息出きるシタタカサを、
材木腐朽菌は持っていると考えたほうが、菌根植物であるランには適確なのではないか。
なぜなら、ラン科植物である限り、ラン菌との共生で発芽しなければならないという、
絶対の条件があるからである。
更に、プロトコームが生育するためには、枯れ落ち葉を材木腐朽菌が分解した糖を必要とするからである。
ランから見れば、石灰が、蛇紋岩が絶対の条件ではない。
これはSUGOI-ne栽培で、石灰岩、蛇紋岩削除でも素晴らしい生育が実証されたことで証明できる。
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